みなさんは沖縄への移住を考えたことはありますか?
地元を離れ別の場所で暮らす人の多くは、大学進学や仕事の都合などの理由だと思います。
しかし、旅行で訪れた場所が気に入って移住してしまったという方や、リゾートバイトがきっかけで移住する人も少なくないのです。
実は私もその中の1人。
リゾートバイトがきっかけで沖縄県宮古島市というところに移住しました。
私の場合は、海が好きとか、ダイビングが好きとか、そういう理由無く「なんとなく」移住したので、後悔したこともたくさんあります。
だけど、リゾートバイト期間に宮古島での生活を経験していたので「なんとなく」でも移住に踏み切れたのです。
今回は、そんな私が移住して後悔した点や「新しい場所で暮らしてみたい!」と思っている人にこそ、リゾートバイトをおすすめする理由をお話ししますね。
沖縄に移住した本人が語る!後悔したことランキング
宮古島の魅力をお伝えする前に、私が移住して後悔したことからお伝えしたいと思います。
沖縄ならではの後悔もあれば、他の場所に移住しても感じるかもしれない後悔もあるんです。
移住を考えている方も、そうでない方も、ぜひ参考にしてみてくださいね!
【1位】給料の低さに驚き!
移住後に最も後悔したことは、なんといっても給料の低さです。
リゾートバイトでは北海道と沖縄の時給が特に低いことで知られていますが、正社員になったとしても、初任給が16万円や18万円というのは珍しくありません。
ハローワークで腰が抜けそうになったことを今でも覚えています。
宮古島市にはホテルや飲食店が多く、常に人手不足の状態。
そのため、少しでも条件のいい職場を求めて転職する人も多く、ダブルワークをしている人もたくさんいます。
観光客との出会いを楽しめる一方で、ちょっとブラックなホテルも多いようですから、一生懸命働いても給料が低い!と、悩んでいる人も多いみたいですよ。
【2位】意外と高い物価と家賃!
都会と比べると、物価や家賃は安いのでは?と思う人も多いと思います。
でも、宮古島では事情が少し違います。
離島だから、何を仕入れるにも空輸か海上輸送が必要なんです。輸送コストがかさむから、食料品もお酒も、飲食店も、みんな少し高めなんですよ。
例えば、もやしが100円、うどん1玉200円、海外製の普通のママチャリが3万円!高いですよね。
漁業が盛んだけれど、お魚の値段も本土と変わりません。
高いのは食料品や生活用品だけではありません。普通のワンルームマンションでも都心並みの家賃がかかります。
その理由は、ホテルや建設現場の人手不足を補うために、本土から人材を集めているため。その人たちの寮としてマンションが必要とされ、住宅不足が起きているんです。
それに、移住先として人気が高いのに、住宅の数が全然足りていないことも家賃高騰の原因なんです。
安い給料で高い生活費。やり繰りのテクニックも必要です。
【3位】カビと虫との戦い!
沖縄県は亜熱帯気候で、高温多湿が特徴です。
湿度が年間平均77%もあるので、少し油断するとあっという間にカビが発生してしまいます。
お風呂や台所などの水回りはもちろん、クローゼットの衣類、引き出しの中のポーチ、カーテン、床のフローリングの隙間など、様々なところにカビが生えてくるんです。
お気に入りの服がカビだらけ。これはさすがにショックでした!
カビ取り剤と除湿剤は、宮古島生活では必需品です。
また、虫の多さにも驚かされます。
窓を開けて寝ると、翌朝には虫が大量に入り込んで、あちこちで死んでいることもあります。
窓や扉をしっかり閉めていても、どこからか入ってくるので不思議ですよね。
マンションの階段やベランダにも・・・夏も冬も虫がいて、自転車を一晩停めておくとクモの巣ができていたりします。
虫が苦手な人にとっては、少し厳しい環境かもしれません。
【4位】台風がやってきた!生活への影響は?
台風がやってくると、食品等を運ぶ飛行機も船も入ってこられなくなります。
そうなると、スーパーやコンビニから商品が無くなってしまいます。
停電が発生する地区も多く、せっかく買い置きしておいた冷凍食品が全部解けてしまったという悲劇も。
中には、停電が1日続いてスマホの充電が切れ、何もできなくなってしまったという話もよく聞きます。
去年の8月には、なんと1週間もの間台風が続きました。
私の住んでいた寮は停電の心配はありませんでしたが、台風のせいで観光客も来られず、1週間まるまる仕事が休みになってしまったんです。
この期間の収入がゼロになるのは、かなりの痛手でした。
台風シーズンの8月や9月は、何度も台風がやってくることがあるので、備えが非常に重要です。
食料や水、懐中電灯や電池などの備品を準備しておくことが欠かせません。
スマホやノートパソコンなどの電子機器の充電も、こまめにしておかないといけないといけません。
台風に備えることは、宮古島での生活を快適に過ごすための必須事項なのです。
台風の影響を最小限に抑えて安全に過ごすためにも、しっかり対策を立てることを学びました。
【5位】運転できないと不便な島暮らし
バスは宮古島のあちこちを走っていますが、バス停が近くにない場所も多いんです。
自転車で、ある程度の移動はできますが、宮古島は起伏に富んだ地形で坂道が多いのが特徴。
自転車で移動するのは、思ったよりも体力を消耗するんです。
何より、夏の気温が32度にもなる宮古島では、長時間徒歩や自転車で移動するのはかなりの重労働ですよね。
また、バスが通っていないエリアもあるので、住む場所によっては職場まで車でしか行けないケースもあります。
休日に観光スポットやビーチに出かける際も、車があれば行動範囲が広がるでしょう。
レンタカーやカーシェアリングサービスを利用すれば、必ずしも車を購入する必要はありません。
ただし、運転免許を持っていない人にとっては、宮古島での生活は少し不便かもしれません。
後悔もあるけど、嬉しいことの方が多い!移住して良かったと感じるポイント
これまでいくつかの後悔ポイントをお話ししてきましたが、宮古島での生活には魅力的な面もたくさんあります。
移住して心から良かったと感じられたことを、ここでいくつかご紹介しますね。
1.美しい海に感動
宮古島の海の美しさは、言葉では表現しきれないほど。
透明度の高い海は、宮古ブルーと呼ばれるほどに澄んでいて、素晴らしい景色を見せてくれます。
このような美しい海だから、シュノーケリングやダイビング、SUPなど、様々なマリンアクティビティーを楽しむことができるんです。
そして、宮古島の海は浅瀬が多いので、泳ぎが苦手な人でも安心して海に入ることができるんです!
ちょっとした素潜りでも、サンゴや魚を見る事ができるので、お金をかけずに海の景色を楽しむことができますよ。
マリンアクティビティーを楽しんだり海で遊んだりするだけでなく、ただ海を眺めながらお弁当を食べたりするだけでも楽しい気分になるものです。
海での楽しみ方を、その時々の気分で選択できるのも素敵なポイントですよね。
2.通勤ストレスから解放される日々
宮古島では、ほとんどの人が車を使って通勤しています。
そのため、バスの混雑もほとんどなく、バス通勤も快適に行うことができます。
また、職場が家から近ければ、自転車で爽快に通勤するのもおすすめ。
坂道が多い宮古島ですが、朝の涼しい時間帯なら、自転車で気持ちよく風を切りながら職場へ向かうことができます。
毎日綺麗な海を眺めながら、好きな音楽を聞いて、車で通勤をするのも素敵ですよね。
都会のように人混みに揉まれることなく、ストレスフリーで通勤できるのは、宮古島ならではの魅力だと思います。
通勤時間が心地よいものになると、一日の始まりがとてもポジティブになりますよね。
宮古島の生活は、そんな小さな幸せを感じられる瞬間で溢れているんです。
3.ゆったりとしたスローライフを満喫
宮古島では、都心のようにあれこれと誘惑されることがありません。
観光地といっても、テーマパークや水族館、動物園などの人工的な施設はほとんどなく、訪れる場所のほとんどが自然の中にあります。
そのため、休日は自然の中でゆったりと過ごすことができるんです。
海辺で波の音を聞きながら読書をしたり、電車の時刻表に縛られることもないので、のんびりとマイペースに一日を過ごせるのは、宮古島ならではの魅力ですね。
そして、意外と宮古島には医療施設が充実しています。
病院やクリニックが多数あるので、もしもの時にも安心して適切な治療を受けられます。
健康面でのサポートも十分なので、安心してスローライフを楽しむことができるんです。
宮古島での生活は、ゆったりとした時間の流れの中で、自分らしく暮らすことができる魅力に溢れていますよ。
4.ペーパードライバーから堂々ドライバーへ
私は運転免許証を持っていたものの、いわゆるペーパードライバーでした。
でも、宮古島に来てからカーシェアリングサービスを利用して車を借り、少しずつ運転に慣れていきました。
というのも、宮古島には高速道路がなく、制限速度もほとんどの道路で40キロに設定されているので、初心者でも運転しやすい環境です。
一周するのに4時間ほどしかかからないコンパクトな島なので、どこへ行くにもそれほど時間がかからないんです。
車で移動することが基本なので、どこへ行っても広い駐車場が用意されていて、狭い駐車場でアタフタすることもありませんでした。
だんだん運転にも駐車にも慣れてくると、運転を楽しめるようになりました。
無事にペーパードライバーを卒業することができたんです!
綺麗な海を眺めながら運転するのは最高ですよ。この島は、ペーパードライバーの人の練習場としても最適です。
5.冬の寒さから解放される温暖な気候
宮古島の冬は、最低気温が15度から20度ほどあるため、非常に過ごしやすい季節です。
厚手のセーターやダウンジャケットは、よほどでない限り必要ありません。
2月や3月になると日中は半袖で過ごせるほど暖かい日もあるので、寒さが苦手な人にとっては理想的な環境だと言えます。
冬でも紫外線がキツイので日焼け止めだけは忘れずに!
移住前にリゾートバイトで住み込み体験がおすすめな理由
ここまで、私が経験した後悔エピソードと、宮古島の魅力的なポイントをお話ししてきました。
私の住む宮古島に限らず、どこへ移住するにしても、思いつきで決めてしまうのはおすすめできません。
住んでみないとわからないことって結構あるんです。
想像していたのと全く違う環境で、後悔してしまわないためにも、まずはリゾートバイトを活用して、住み込みで働いてみるのが一番の近道だと思います。
その理由について、これからご説明していきますね!
1.ライフスタイルが変化してしまうかも
宮古島では、民放テレビのチャンネルが3つしかないのです。
そのため、野球中継やサッカー日本代表の試合が放送されないこともあれば、話題のドラマやバラエティ番組が見られないこともあります。
最近は動画配信サービスを利用してリアルタイムで視聴することも可能になりましたが、有料のサービスも多いため、こういったものにお金をかけたくない人にとっては辛いかもしれません。
外食が好きな人は、飲食店の価格の高さにびっくりするかも。
住む場所によっては飲食店がほとんどなかったりもするので、事前のリサーチも欠かせません。
こんな風に、普段の生活を大きく変えないといけないケースもあるので、リゾートバイト期間中に実際の生活を体験してみると良いでしょう。
2.実際に住んでみないと分からない「相性」がある
どんなに海が好きでも夏が好きでも、実際に住んでみると、実際にその土地に住んでみると「なんだか思っていたのと違うな」と感じることもあるものです。
観光で訪れた時には、多少の不便さもその土地の魅力の一部だと思えるかもしれません。
でも、実際に住むとなると、食文化や県民性の違いなども大きな影響を与えてきます。
だからこそ、リゾートバイトの期間中は、できるだけ地元の人たちとコミュニケーションを取ってみることをおすすめします。
その土地に住んでいる人にしか分からない魅力や、日常生活での苦労話なども聞くことができるはずです。
もちろん、その土地の人たちとの相性もわかるはずです。
そうすることで、自分とその土地の相性を見極められると思います。
まとめ
移住するということは、人生の大きな転機となる決定ですよね。
その土地との相性が良ければ、移住は人生を豊かにする素晴らしい経験になるでしょう。
でも、いきなり移住を決めてしまうのは賢明とは言えません。
事前の見極めがとっても重要。その土地での生活が自分に合っているのか、ライフスタイルはどのように変化するのか、地元の人々とうまくやっていけるのか。
こうした点を確認するために、リゾートバイトを活用して実際の暮らしを経験することが大切です。
リゾートバイトなら、一定期間その土地で生活しながら働くことができます。
仕事を通じて地元の人々と交流し、その土地の文化や風土に触れることで、移住後の生活をイメージできるようになるでしょう。
また、現地の生活コストや利便性など、重要な情報も収集できます。
後悔のない選択をするために、リゾートバイトを利用して、しっかりと下調べをすることをおすすめします。
リゾートバイトが、人生の大切な決断の手助けになりますように!